11月11日、それはポッキーの日であると同時に、姉の結婚式でもあった。
あの姉が結婚するという、こんなアンビリーバボーな出来事はない。これは真相を確かめる必要があると思い、熊本へ帰った。
実家に着くと、明日の式の準備で家はごった返していた。
『おかあさん、僕ね…』
『ちょ、いまうるせー』
と式の準備で忙しそうな母は話を聞いてくれない。
久しぶりに温かな母の手料理を味わえると期待していたが、出された夕食も、冷めたモスバーガーだった。(ポテトなし)
次の日の朝、親父に叩き起こされて式場へ向かった。
式場に着いて、まずは姉の夫となる不運なしんいちろーくんに挨拶した。
山縣家の陰謀で僕だけ向こうの家族と会うことは許されていなかったため、初めて顔見た。
ここは挨拶するのが礼儀だな、あんな姉をひきとってくれるなんてボランティア好きの青年に違いない。
『こんちゃーす、姉に催眠術かなんかかけられて…ぐふぁぁ』
大事なとこで母に口を押さえられて、何とも後味悪い挨拶となった。
そんなこんなで式が始まる。
ゴスペル隊に続いて、神父が入ってくる。
ん?外人やん、がいじーん。がいじんだー。
これは、何か面白そうな式になりそうだ。
神父が喋り始める。
完璧なカタコトじゃぱにーず。
このとき僕は思いましたね。
『あぁ、こいつ完璧に観光ビザだな』
観光ビザの神父さん。
新郎新婦の入場で泣き出すおばちゃまたち。
泣くよなおばちゃま達は。
『てか、おばちゃんだれ?』っていうような会ったことも無いような遠い親戚のおばちゃんまで泣いていた。
血縁関係って恐ろしいね。
隣の母を見てみるとなんと母も号泣していた。
えぇーってなった。
親父も泣いていた。
泣き方きたなっ!って思った。
母の嗚咽でぶれる写メ。
姉の結婚を祝すため散りばめられるためだけに咲いた花々たち。
『お母さん、僕ね…』
『ちょ、いまいいとこだからあとで…ぐすっぴー』
今、話かけるのはちょっと場違いだったか。
結婚披露宴では、まだプロポーズをしていないしんいちろーくんのためプロポーズをするコーナーがあったり様々な余興が執り行われた。
僕も、お色直しのときに、姉の手を取り退場していくというコーナーに参加したが、あんなに恥ずかしい体験は二度とないと思う。
僕の不機嫌そうな顔は、見ようによっては感極まった顔に見えたらしく、
親戚のおばちゃま達から『姉思いのやさしい弟』と不覚にも株を上げてしまった。
そして披露宴のクライマックスには姉が母に感謝の言葉を言い花束を渡した。
母は、泣きながら姉を抱きしめていた。
やはり、ほんとの娘だったんだな。
親父も横でぶひっ、ぐふぃと泣いていた。
やっぱ泣き方きたねーな。
式が終わると僕は地元のよしもっさんを呼び出し豪遊しに行った。
夜中に家に帰るとまだ母は起きていてブルーになっていた。
『お母さん、僕ね…』
『今日はもう疲れたから寝る、また明日にして』
ブルーになる気持ち分かるぜ、みどりさんよ。
次の日の朝、出来上がった結婚式の写真を見ながら、『やっぱりナナちゃん(姉)はお母さん似ねー』と親戚達が会話していた。
そして僕の写真になったとたん、会話が切れた。
『んー誰似なのかな?』
『少なくとも、お父さんじゃないわね』
親父にいたっては、『山縣家の顔じゃない』とまで言い出す始末。
結局、母方の先祖4代にまでさかのぼって、似ているひとを見つけてくれた。
『お母さん、僕ね…、
お母さん、僕ね
ほんとの息子かな?』
姉ちゃん結婚おめでとう。しんいちろーくんありがとう、ほんとうに。
Choose wife!!
あの姉が結婚するという、こんなアンビリーバボーな出来事はない。これは真相を確かめる必要があると思い、熊本へ帰った。
実家に着くと、明日の式の準備で家はごった返していた。
『おかあさん、僕ね…』
『ちょ、いまうるせー』
と式の準備で忙しそうな母は話を聞いてくれない。
久しぶりに温かな母の手料理を味わえると期待していたが、出された夕食も、冷めたモスバーガーだった。(ポテトなし)
次の日の朝、親父に叩き起こされて式場へ向かった。
式場に着いて、まずは姉の夫となる不運なしんいちろーくんに挨拶した。
山縣家の陰謀で僕だけ向こうの家族と会うことは許されていなかったため、初めて顔見た。
ここは挨拶するのが礼儀だな、あんな姉をひきとってくれるなんてボランティア好きの青年に違いない。
『こんちゃーす、姉に催眠術かなんかかけられて…ぐふぁぁ』
大事なとこで母に口を押さえられて、何とも後味悪い挨拶となった。
そんなこんなで式が始まる。
ゴスペル隊に続いて、神父が入ってくる。
ん?外人やん、がいじーん。がいじんだー。
これは、何か面白そうな式になりそうだ。
神父が喋り始める。
完璧なカタコトじゃぱにーず。
このとき僕は思いましたね。
『あぁ、こいつ完璧に観光ビザだな』
観光ビザの神父さん。
新郎新婦の入場で泣き出すおばちゃまたち。
泣くよなおばちゃま達は。
『てか、おばちゃんだれ?』っていうような会ったことも無いような遠い親戚のおばちゃんまで泣いていた。
血縁関係って恐ろしいね。
隣の母を見てみるとなんと母も号泣していた。
えぇーってなった。
親父も泣いていた。
泣き方きたなっ!って思った。
母の嗚咽でぶれる写メ。
姉の結婚を祝すため散りばめられるためだけに咲いた花々たち。
『お母さん、僕ね…』
『ちょ、いまいいとこだからあとで…ぐすっぴー』
今、話かけるのはちょっと場違いだったか。
結婚披露宴では、まだプロポーズをしていないしんいちろーくんのためプロポーズをするコーナーがあったり様々な余興が執り行われた。
僕も、お色直しのときに、姉の手を取り退場していくというコーナーに参加したが、あんなに恥ずかしい体験は二度とないと思う。
僕の不機嫌そうな顔は、見ようによっては感極まった顔に見えたらしく、
親戚のおばちゃま達から『姉思いのやさしい弟』と不覚にも株を上げてしまった。
そして披露宴のクライマックスには姉が母に感謝の言葉を言い花束を渡した。
母は、泣きながら姉を抱きしめていた。
やはり、ほんとの娘だったんだな。
親父も横でぶひっ、ぐふぃと泣いていた。
やっぱ泣き方きたねーな。
式が終わると僕は地元のよしもっさんを呼び出し豪遊しに行った。
夜中に家に帰るとまだ母は起きていてブルーになっていた。
『お母さん、僕ね…』
『今日はもう疲れたから寝る、また明日にして』
ブルーになる気持ち分かるぜ、みどりさんよ。
次の日の朝、出来上がった結婚式の写真を見ながら、『やっぱりナナちゃん(姉)はお母さん似ねー』と親戚達が会話していた。
そして僕の写真になったとたん、会話が切れた。
『んー誰似なのかな?』
『少なくとも、お父さんじゃないわね』
親父にいたっては、『山縣家の顔じゃない』とまで言い出す始末。
結局、母方の先祖4代にまでさかのぼって、似ているひとを見つけてくれた。
『お母さん、僕ね…、
お母さん、僕ね
ほんとの息子かな?』
姉ちゃん結婚おめでとう。しんいちろーくんありがとう、ほんとうに。
Choose wife!!
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by ryouya04
| 2006-11-14 03:35