サムライ魂見せたろか?


by ryouya04

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油断は禁物。

先日電車に乗っていたときのことだ。

その日は春とは思えないほど、温かい陽気で、みんな上着を片手に抱えたり、腰に巻いたり、肩に掛けたりして、半袖姿になっている人が多く見られた。

僕が座っている前に立っている女性の姿も例外ではなかった。

ただ、ひとつ大きく違っていたのは、

半袖からワキ毛が見え隠れしていたことだ。

どうしたことか。ジャパニーズガール。

何とも間抜けな光景である。

年齢は20代後半だし、容姿だって悪くない。女性捨てるにはまだ早い。

なのになぜ?

なぜそんなにワキ毛を蓄えている。

手すりへと伸ばしたか細い右腕の奥から、ちらりと見えるワキ毛。

座っている僕からは贅沢なほどその光景が眺められる。

僕はなるべくそのワキ毛に目をやらないようにして、視線を下の方に向け、青春のアルバムの1ページをそっとめくるように、トラウマのような過去を思い出していた…


あれは僕が中学1年生ぐらいのときだっただろうか。

家のリビングでテレビを夢中で見ていたときだ。

『お風呂湧いたから早く入りなさい』

という母の声。

僕はテレビに夢中だったので、横で一緒になってテレビを見ていた姉ちゃんに、

『先に入ってきてや』

と声を掛けた。

すると姉ちゃんは、

『わたし、きょう毛ぇ剃るし、遅くなるからあんた先に入りなさい』


あの時ほどカルチャーショックを受けたことはない。

え?いま?毛?そる?

僕はハテナがいっぱいのままなるべく動揺を見せないようにして、

『わ、わかった』

と言って、お風呂に入った。

湯船に浸かりながら

『女のひとって、毛ば剃りよるとかぁー』

と新しい世界の発見に驚きを隠せなかった。

ということは、クラスのマドンナ的存在のあのコもそのコもみんな無駄毛を剃っているということになる。

女の人は毛が生えないと信じていたピュアな僕は、日夜女子が風呂場で涙ぐましくムダ毛処理を行っている姿を想像すると何だかとてもやりきれない気持ちになり、

世の中も大人も信じられなくなり、夜中に校舎の窓ガラスを全て叩き割ってしまいたくなった。

風呂から上がり、姉ちゃんが風呂に入っている間、おかんに何気なく聞いた。

『母ちゃんもムダ毛剃りよるとか?』

おかんは大きく頷き、定期的にその作業を行っていると教えてくれたし、冬場にはワキ毛を剃らない女性もいるという新たな知識も放り込んでくれた。

僕は『へぇ~』とただただ関心するだけであった。

それから、僕は成長し大人になり、欧米や欧州の女子などではムダ毛処理を行わない、つまりワキ毛が生えていることこそが『美』とされているということを知って、

ワールドワイドなムダ毛知識を手に入れた。

あなどれないムダ毛ワールド。


そして、奇しくも今、僕の前にはワキ毛を蓄えた女性が立っている。

感じるスピリチュアルの世界。

母の声が聞こえる。

『冬場にはワキ毛を剃らん女性も多い』

母が与えてくれた知識をムダには出来ない。

ということはだ、まだこの僕の前に無表情でワキ毛を、見せ付けている女性は、

もしや、まだ春になったことに気づいてないのでは?』

何の罪もない女性を笑いものにしてはいけない。

世界では女性のワキ毛にとても寛容な国もあるのに、それを知らない、無知な日本人に笑われたりなどすることは、この女性に対して失礼である。何よりワキ毛に失礼である。

駅に着き、僕は席を立つ瞬間に

『もう春ですよ』

とそっと囁こうとしたが結局何も言えずに僕はその電車を降りた。

相変わらず無表情でワキ毛をだしている女性を乗せた電車を見送りながら、

自分の無力さを悔やみ、ワールドワイドなムダ毛知識を知らないジャパニーズにこそこそ笑われている女性の姿を想像すると本当に胸が痛んだ。

彼女はただ春が来たことを知らないだけなんだ。

僕が座っていた後の席には、どうかムダ毛について寛容な人間が座っていて欲しいということを
ただただ僕は遠くから祈ることしかできなかった。


Choose WAKI hair!!
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by ryouya04 | 2007-04-25 02:51
今日は暇だったので夕方から池袋の街を散歩した。

公園のベンチに腰掛けて僕はひとり風に吹かれていた。

まだ冷たい春の夕方の風

オレンジ色の夕焼け。

カラスの鳴き声。

面接での大失態で傷心したココロ。

ポエムのひとつでも書くには絶好のシチュエーションだ。

夕焼け空はなぜ赤いんですか?などというアフォな問いかけを思わずしてしまいそうだ。


昔、ひとりポエムが趣味という大変痛々しい趣味をもつ吉本という名の恥ずかしい友人ポエマーがいたことを思い出した。

当時の僕は、そんな彼の趣味を気持ち悪がり、彼の人間性全てを否定した。

そんな僕がポエムをここで書くわけにはいかない。

そこまでのステージに登る勇気はない。

まだ残っている僅かなプライドがポエム制作をかろうじて引き止めている。

そこまでいくにはまだ早すぎると決断し、ポエム制作を諦め、家へ帰った。

家に帰ってパソコンを開くと、さきほど紹介したポエマーが新しいポエムを更新していた。

やはり、今日はポエム日和だったのだな。

不思議な繋がりを感じながら、

僕はそのポエムを読み、

やはりポエムを書かなくて正解だったと心からそう感じていた。


Choose poem!!
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by ryouya04 | 2007-04-19 17:33